【レポート】若手エンジニアによるLT会に登壇しました!

はじめに

NTT西日本の吉田・﨑野・杉本です。
本記事では、先日開催されたアジアクエスト株式会社との共催イベントに参加したので、 そのイベント内容、登壇を通じて得られた学びや交流について報告します。

対象読者

  • AWSのAIサービス(Amazon Q Developer、Amazon Bedrock AgentCoreなど)の実践的な活用例を知りたい方
  • NTT西日本やアジアクエスト社のエンジニアの取り組みに興味がある方
  • 若手エンジニアの技術的なチャレンジや成長事例に興味がある方
  • 社外との共催イベントやLT登壇の経験談を知りたい方

背景・目的

生成AIの分野では、日々新しいサービスや機能がリリースされており、
それらの実用性を確かめるため、社内では検証が活発に行われています。
そして今回、アジアクエスト社との共催によるLT大会に登壇する機会を得て、
若手エンジニアによるAWSのAIサービスの技術検証の成果を発表しました。

イベント概要

  • イベント名
    【NTT西日本共催】若手エンジニアによるLT会~AWSのAIサービスを使ったチャレンジ~
  • 開催日時
    2025/10/28(火) 19:00 ~ 20:30
  • 場所
    オンライン
  • イベントURL

asiaquest.connpass.com

イベント詳細

タイトル Amazon Qでできる限界とは?
発表者 NTT西日本 吉田 泰隆
概要 Amazon Q Developerがエンジニアの実務でどこまで活用できるのかを明らかにするため、「リソース操作」「セキュリティ遵守」「トラブルシューティング」の3つの評価軸で検証を実施しました。具体的には、Amazon CloudWatchアラーム作成やVPCエンドポイント構築などの実践的なシナリオを通じて、Amazon Q Developerの能力と限界、そしてエンジニアが担うべき役割について明らかにしました。その結果、問題の初期診断・ベストプラクティス提案は生成AI(Amazon Q Developer)に任せる一方で、設計方針の決定・リスク評価・承認判断・最終責任は我々エンジニアが担うべきということがわかりました。
タイトル Q Developerで実現するAWSインフラ構築の自動化
発表者 NTT西日本 﨑野 風音
概要 インフラ構築から運用に至るまでのプロセスにおいて、Amazon Q Developerの活用の幅について検証しました。具体的には、一般的な Web アプリケーション構成の構築から、構築後の運用フェーズにおけるセキュリティ強化(WAF に適用されたルールの見直し・最適化)までの一連の作業を、Amazon Q Developer との対話を通じて実施できるかを試みました。特にログの分析においては人間が時間をかけて実施する内容を瞬時にアウトプットしてくれるので、活用の幅も広いのではないかと感じています。逆に構築フェーズにおいては、各種パラメータを詳細に指定しなければAmazon Q Developerが勝手に判断する範囲も増えてしまうこともあるように、まだまだ実案件で活用するのは難しいように感じました。
タイトル Amazon Bedrock AgentCoreとは?
発表者 NTT西日本 杉本 脩
概要 2025年10月に正式公開されたAmazon Bedrock AgentCoreについて、プレビュー版を活用して機能調査と技術検証を実施しました。具体的には、AWSが提供する他の生成AIサービスとの比較検討や、スターターツールキットを用いたAIエージェントの作成・デプロイに挑戦しました。これらの検証から、Amazon Bedrock AgentCoreは生成AIアプリケーションを作りたい開発者向けのサービスであり、Amazon Bedrock Agentに比べてコーディングを必要とする反面、自由度が高く、Pythonコード数行でAIエージェントのロジックとインフラ設定をデプロイ・管理できるという優位性を確認できました。
タイトル Kiroのハッカソンに参加した話
発表者 アジアクエスト社 秋山 直輝
概要 Kiroのハッカソンに参加した体験談をメインに、Kiroの紹介、ハッカソンの紹介やKiroを使った開発の流れ、Kiroを使ってみた感想としてよかったところ(context機能やSteering機能など)、微妙だったところについて発表しました。また、ハッカソン参加に当たってのライセンス対応や動画作成の体験談の紹介なども行いました。
タイトル Amazon Q Developer CLIでインフラ+アプリ開発にチャレンジ
発表者 アジアクエスト社 安藤 遼河
概要 Amazon Q Developer CLI を使って取り組んだインフラ構築とWebアプリケーション開発について登壇しました。登壇者自らは直接開発作業を行わずに、Amazon Q Developer CLI に与える指示のみでどこまで開発が可能であるか挑戦しました。生成AIに対する指示の出し方や開発の進め方など、実際に直面した失敗談を交えながら、その解決策として取り入れたドキュメント整備、段階的なレビューの工夫のナレッジ共有を行いました。

印象に残った内容・学び

  • 吉田
    検証については、生成AI(Amazon Q Developer)のスピード感と正確性に驚きました。
    その一方で、エンジニアが果たすべき役割も見えたので、これからも成長していきたいなと思いました。 また他の皆さんの発表を聞くことで、多くの刺激を受けました。今回の発表で満足することなく、これからもインプットとアウトプットのサイクルは続けていきたいです。
    あと、オンラインだと参加者のみなさんのリアクションが少しわかりにくかったので、次回は対面イベントにも参加・企画したいなと思います。
  • 﨑野
    今回、LT大会への参加は初めての経験でしたが、とても良い機会となりました。 登壇を通じて、聞き手に伝わりやすい構成の重要性を改めて実感しました。
    また、質疑応答の時間では多くの方から質問をいただき、発表内容に興味を持って聞いていただけたことを実感できて嬉しかったです。
  • 杉本
    今回の技術検証を通して感じたことは、AIエージェント開発の手軽さです。AIエージェント開発と聞くと、
    「AWSコンソールで複雑な設定が必要で、デプロイが大変そう…」というイメージがありました。
    しかし、Amazon Bedrock AgentCoreを使うことで、数行のコマンドと5分程度のコーディングでAIエージェントを作成できました。
    また、コーディングの際に使用したStrands Agentは、開発者が書いたPython関数をそのままツールとして利用できます。
    どの質問に対して、どのツールを呼び出し、その結果をどう解釈して最終回答を生成するか、という一連の流れがコードを通じて追えるため、ブラックボックス感が薄れました。

交流

今回の勉強会は、普段の業務で関わる機会の少ないメンバーと一緒に登壇しました。
発表を進める中で、AWSの設計や構築に取り組む際にそれぞれが抱えている課題や悩みに共感し、
それらの課題をどのようにAIで支援できるかについて共有したことで、新たな視点や学びを得ることができました。

特に、Amazon Q Developerの検証結果を共有した場面では、 「自分はこういう動きになりました!」 「このケースはどう対応しました?」 といった会話が生まれ、
互いの知見や工夫をその場で交換できたことが印象に残っています。
同じテーマに向き合う仲間として、実践的なノウハウを共有できた時間はとても楽しく、刺激的でした。

まとめ

今回のLT大会では「AWSのAIサービスを使ったチャレンジ」というテーマのもと、アプリ開発やインフラ構築など、登壇者それぞれが独自の視点でAIを活用しており、非常に多様性に富んだ興味深い発表が続きました。

今後、AIは単なるツールとしてではなく、開発や運用のパートナーとして活用していくことが重要です。
AWSのAIサービスは、アイデアをすばやく形にする力を持っており、これからの時代のイノベーションを加速させる鍵になると感じました。
今回のLT大会を通じて、AIの可能性を再確認するとともに、私たち自身がその可能性をどう引き出していくかが問われていると強く感じました。

執筆者

吉田泰隆
2023年に新卒でNTT西日本に入社
AWSを中心とした詳細設計·構築案件や生成AIに関する技術検証を担当

﨑野 風音
2023年に新卒でNTT西日本に入社
自治体様向けのMicrosoft365設計·構築やDX推進案件に従事

杉本 脩
2024年に新卒でNTT西日本に入社
AWSを中心としたインフラの提案·設計·構築案件に従事

商標

「AWS、Amazon Q Developer、Amazon Bedrock AgentCore、Kiro」は、Amazon Web Services, Inc.またはその関連会社の商標もしくは登録商標です。

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